夏は冷涼で過ごしやすい釧路ですが、冬は北海道らしく寒さが厳しい季節です。ただし、道内でも雪が少ない地域で、他の地域ではなかなか見ることのできない光景が出現します。寒くても見たい、その現象とは?
自然が生み出すステンドグラス、蓮の葉氷
冬の釧路川を彩るのは、半透明の薄氷が一面を覆うファンタジックな風景。夕日が美しい日には川一面がステンドグラスのように光り輝き、思わず言葉を失うほど!より寒さが厳しくなると、氷がだんだんと厚くなり流氷が訪れたように見えることも。これは海氷と呼ばれる現象で、結氷した水面が波などの揺れで割れることによって起こります。割れた氷は回転しながら周囲とぶつかり合って、いつしか蓮の葉のような円形の氷が水面を彩ります。
・釧路フィッシャーマンズワーフMOO:http://ja.kushiro-lakeakan.com/eat_souvenir/4606/
冬のけあらしと、ダイヤモンドダスト
「けあらし(蒸気霧)」に包まれる朝は、凍てつくような寒さだというのに、まるで熱せられた蒸気の中にいるような錯覚を起こします。水面の水蒸気が冷やされて起こるけあらしは、港や川など水辺に恵まれた釧路ならではの冬の風物詩。また、けあらしが発生した朝には、よくダイヤモンドダストが発生します。霧となって舞い上がった水蒸気が凍り、ダイヤモンドのようにきらきらと光り輝く。ある日突然、そんな光景に出会えるかもしれません。