[根室市]バードウォッチングの聖地

釧路から東へ120km。太平洋に突き出た根室半島は長さ約30kmで幅約8km。南に太平洋、北はオホーツク海を従えています。そして根室半島の付け根部分は、ラムサール条約登録湿地の風蓮湖や、温根沼などの汽水湖がある湿地帯です。

こうした根室エリア全体が野鳥の宝庫として知られ、観察できる野鳥の種類はなんと約360種。日本で見られる野鳥の半分以上を根室で観察できるとあって、日本をはじめ世界からバードウォッチャーが訪れています。

中でも最大の野鳥楽園｢春国岱｣や7カ所のハイド(野鳥観察舎)。そして海から野鳥を間近に見るアクティビティ｢落石ネイチャークルーズ｣に、毎年冬に開催される｢ねむろバードランドフェスティバル｣など、根室市は野鳥に親しむ環境を整え迎えてくれます。

野鳥が最も多い｢奇跡の島｣、春国岱(しゅんくにたい)が最大の聖地。

根室の中でも、｢ここを訪れないで聖地巡礼は終わらない｣ともいわれるバードウォッチングの最大聖地が、風蓮湖の南東に位置する｢春国岱(しゅんくにたい)｣です。春国岱は、根室湾と風蓮湖の間にある細長い砂州で｢奇跡の島｣とも呼ばれています。それはこの砂丘に、海岸、草原、湿地、広葉樹林、針葉樹林、湖沼・川、干潟、塩湿地と多様な環境が集合しているから。そのため野鳥も豊富なのです。

これまでに春国岱で記録された野鳥の種類は約260種。高山性のルリビタキがさえずるその上空を、海洋性のカモメが舞い。湿地では特別天然記念物のタンチョウが歩き、猛禽類のオジロワシが翼を広げ、そして春と秋は渡り鳥のオオハクチョウやカモの仲間もやって来くる。その風景はまさに楽園…。この幻想的な風景と野鳥の姿を追いながら、自然観察路を散策しませんか?

自然探勝と野鳥観察の拠点となる｢根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター｣には、日本野鳥の会レンジャーの自然専門員もいます。


◆釧路から根室市への行き方
[列車]
JR根室本線(花咲線)根室行きに釧路駅から乗車し根室駅で下車(乗車時間約2時間40分)
[レンタカー]
国道44号を東へ124km。または太平洋岸沿いを行く道道142号も有り。

◆根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター　根室市東梅103　TEL0153-25-3047
http://www.marimo.or.jp/~nemu_nc/workn/index.html
[バス]
根室駅から根室交通｢厚床行き｣バスに乗車し、｢東梅(とうばい)｣バス停で下車。徒歩2分。
[レンタカー]
根室市街から国道44号を西へ約12km。

根室観光のお問い合わせ
根室市観光協会　TEL0153-24-3104　 http://www.nemuro-kankou.com/

根室に行ったならすべて巡りたい、7カ所のハイド(野鳥観察舎)

根室市各地には、野鳥をそっと間近で観察できる野鳥観察舎(ハイド)が次々に設置されており、2017年時点で全7カ所。それぞれ観察できる野鳥種が異なるため、野鳥愛好家を楽しませています。
｢東梅ハイド｣は春国岱に至近で、タンチョウ、オオハクチョウ、オオワシ、オジロワシ、ノビタキ、カモ類がよく見られます。
観光スポットでもある明治公園の｢明治公園ハイド｣では、キジバトやベニマシコ、カッコウ、ウグイスなどの野鳥が観察できます。
そのほか｢市民の森ハイド｣や、海洋性の野鳥が見られる｢納沙布岬ハイド｣や｢温根ハイド｣、別当賀フットパスコースの途中には｢別当賀泉ハイド｣があります。時には驚くほど近くまで野鳥が接近してくれるハイドへ、遊びに行ってみませんか?

◆釧路から根室市への行き方
[列車]
JR根室本線(花咲線)根室行きに釧路駅から乗車し根室駅で下車(乗車時間約2時間40分)
[レンタカー]
国道44号を東へ124km。または太平洋岸沿いを行く道道142号も有り

[東梅ハイド]
常時開設　根室市東梅218　国道44号沿い、JR根室駅から車で約20分
[明治公園ハイド]
開場時間3～10月：6時～17時、11～2月：7時～16時　根室市牧の内、JR根室駅から車で約5分
[市民の森ハイド]
常時開設　根室市穂香、JR根室駅から車で約10分
[納沙布岬ハイド]
開場時間3～10月：6時～17時、11～2月：7時～16時　根室市納沙布、JR根室駅から車で約35分
[温根ハイド]
常時開設　根室市温根元、JR根室駅から車で約45分
[別当賀泉ハイド]
別当賀パス歩行の際は明郷☆伊藤牧場TEL0153-26-2181へ連絡を。ゲート鍵とルートマップ200円が必要。根室市別当賀、JR根室駅から別当賀駅まで車で約40分、そこから徒歩で片道約2時間

◆根室観光のお問い合わせ
根室市観光協会　TEL0153-24-3104　 http://www.nemuro-kankou.com/

本土最東端、納沙布岬に立ち、真っ先に朝日を見る感動!

根室市まで行ったなら、ぜひ到達しておきたい場所が、根室半島の先端、納沙布岬です。東経145度49分01秒に位置する、ここが日本の東の果て。｢本土最東端　納沙布岬｣の碑が建ち、岬の先端には明治5年に点灯された北海道最古の灯台がたたずんでいます。

北側の海はオホーツク海で、晴れた日には国後島や知床半島の山々が見られます。そして南側の海は太平洋。東前方に見えるのが、歯舞群島の貝殻島や水晶島です。藍色の海に浮かぶ島々を見ていると、国際社会と最東端を踏みしめている感動をおぼえるはずです。

また納沙布岬は本土で一番日の出が早いといわれており、元日には初日の出を見ようと全国から観光客がやって来ます。本土最東端の地で、海を金色に染めて登る朝日を眺め、｢今日、いちばん早い太陽を見た｣と思う。それも記念日になりそうです。


◆釧路から根室市への行き方
[列車]
JR根室本線(花咲線)根室行きに釧路駅から乗車し根室駅で下車(乗車時間約2時間40分)
[レンタカー]
国道44号を東へ124km。または太平洋岸沿いを行く道道142号も有り

◆根室市街から納沙布岬への行き方
[バス]
根室駅前ターミナルからから根室交通(納沙布線)納沙布岬行きに乗車し終点納沙布岬で下車(乗車時間約44分)
[レンタカー]
JR根室駅から車で約35分

◆ 根室観光のお問い合わせ
根室市観光協会　TEL0153-24-3104　 http://www.nemuro-kankou.com/